【8月25日 AFP】スクラムハーフとしてチームをけん引し、母国にラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)のタイトルをもたらした南アフリカ代表のファフ・デクラーク(Faf de Klerk)が英紙タイムズ(Times)の取材に応じ、ラグビーを続けるには背が低すぎると言われた過去を明かした。

 28歳のデクラークは、決勝でイングランドに32-12で勝利し、見事な戦いぶりでW杯を制した南アフリカで重要な役割を担った。

 自らフィールド外では「のんびりした楽しい人間」と話すデクラークは、フィールド上の対戦相手には代表、クラブチームを問わず全く別の顔を見せる。それでも闘争心あふれる現在のスタイルは、やはり身長が170センチしかないことが根底にあるそうだ。

「もちろん、そのことが関係している」「特に小さい頃はよく言われたよ。お前は小さすぎる。大成はできないってね」「僕は良い選手だったが、身長が足りなかった」

「若い頃から、自分も大男たちと同じようなタックルができることを見せたかったから、ありとあらゆる筋力トレーニングをやった」「みんなができないと言うことでも、できると証明したかった」

 2016年のアイルランドとのテストマッチ3連戦で代表デビューを飾り、そこから30キャップを刻んでいるデクラークは、自分の存在を意識させるには、常に相手に食ってかからなければならないと話している。

「もう一つ、そういう連中には100パーセントで立ち向かわなかったら勝ち目はない」「だから生き残るには全力を尽くす必要がある」

 そうしたスタイルは、クリケットをプレーしていたときも全く同じだったという。デクラークは「あっちでも、僕はものすごくうっとうしい選手だったよ!」と話している。(c)AFP