【8月23日 AFP】ギリシャの観光地で警官に暴行し、逮捕されていたイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の主将ハリー・マグワイア(Harry Maguire)が、22日に保釈された。

 テレビのカメラが捉えた映像の中で、野球帽とマスク姿のマグワイアは、自身の法務チームと思われる面々を伴って、逮捕されたミコノス(Mykonos)島近くのシロス(Syros)島の裁判所を後にし、黒のミニバンに乗り込んだ。今後は25日に聴取が予定されているが、マグワイアに出席の義務はない。

 ユナイテッドは「本日の出廷後、法務チームが事件のファイルを検討できるよう、手続きが延期になったことをお伝えする」「ハリーは無罪を主張している。法的手続きが進行中のため、選手やクラブがこれ以上コメントするのは適切ではないと考える」とコメントを発表した。

 担当弁護士は保釈前、ギリシャのスポーツウェブサイトgazzetta.grに対してマグワイアが容疑を否認していること、20日夜の逮捕後、勾留は2晩に及んだが「状態は良好」であることを明かしている。

 マグワイアは20日遅く、英国からの旅行者グループ同士の「口論」の後に逮捕された。ギリシャのテレビ局メガ(Mega)によると、マグワイアはもう一方のグループの一人が自身の姉妹を突いたことに激高したという。

 ギリシャ警察は21日、ミコノス島で27歳と28歳、29歳の男3人を逮捕したと公表。現場で警察官1人が殴られ、さらに地元の警察署で3人が「(逮捕に)激しく抵抗し、警官3人を押したり殴ったりした」という。さらに容疑者のうち一人が、事件を口止めするために警官に賄賂を渡そうとしたことも明かされた。

 3人は、暴行、公務執行妨害、警官への侮辱と脅迫、そして贈賄未遂の疑いが持たれている。また当局は、この騒動の中でミコノス島の警官4人が軽傷を負ったことも明かしている。(c)AFP/John HADOULIS