【8月22日 AFP】米ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権の元首席戦略官で、メキシコとの国境に壁を建設する費用として募った資金を詐取した疑いで逮捕・起訴され、その後、保釈されたスティーブ・バノン(Steve Bannon)被告(66)が21日、自分は「政治的な謀略」の犠牲者だと主張した。

 2016年の大統領選でトランプ氏の勝利に貢献したことで功績をあげたバノン被告は20日、他の3人と共にメキシコとの国境に壁を建設する費用としてクラウドファンディングで約2500万ドル(約26億円)の寄付金を集め、その一部を着服したとして逮捕・起訴された。バノン被告は同日、詐欺とマネーロンダリング(資金洗浄)を共謀したとの疑いをそれぞれ否定。その後、500万ドル(約5億2900万円)の保釈金を支払って保釈された。

 翌21日、自身のポッドキャスト「ウォー・ルーム(War Room)」に登場したバノン被告は、「私はずっとここにいる。私は闘うためにここにいる。私は闘い続ける」と主張。

「これ(今回の逮捕)は、壁について人々が語ろうとするのを阻止し、脅す狙いが込められている。トランプ大統領に壁の建設を再開させようと働き掛けている人々を阻止し、脅すためのものだ」と訴えた。(c)AFP