【8月22日 AFP】米首都ワシントンにあるスミソニアン国立動物園(Smithsonian's National Zoo)で21日、22歳の雌のジャイアントパンダ、メイシャン(美香、Mei Xiang)が出産した。前回妊娠したのは4年前。

 スミソニアン国立動物園はツイッター(Twitter)に、「メイシャンが午後6時35分に出産し、赤ちゃんを注意深く世話していることをお知らせできるのをとてもうれしく思います」と投稿。メイシャンがパンダの母親特有の行動を示し、「自分の子の世話をしながら寄り添っている」と続けた。

 舎内を24時間撮影している「パンダカメラ」のおかげで、メイシャンのファンは分娩(ぶんべん)の様子を生配信で視聴することができたが、アクセスが集中し過ぎて、時々サーバーがダウンする事態もあった。

 同園によると、メイシャンは3月22日に、今月23歳になる雄パンダ「ティアンティアン(甜甜、Tian Tian)」の凍結精子を使った人工授精を受けていた。

 2000年にティアンティアンと共に同園にやって来たメイシャンは、これまでにも3匹の出産に成功しており、3匹はいずれも繁殖協定を結んでいる中国に送られた。中国は「パンダ外交」と呼ばれる、世界各地の動物園にパンダを貸し出すプログラムを展開しており、幼いパンダは4歳になると中国に返還され、同国国内の繁殖プログラムに参加する。

 メイシャンとティアンティアンは12月に中国に返還される予定。同園は米中協定により、中国でのパンダ保護活動費用として年間50万ドル(約5300万円)を支払っている。(c)AFP