【8月22日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、AIG全英女子オープン(AIG Women's British Open 2020)は21日、英スコットランドのロイヤルトゥルーン(Royal Troon、パー71)で2日目が行われ、 大会連覇を目指していた渋野日向子(Hinako Shibuno)はリンクスコースと厳しい天候の前に通算12オーバーで予選落ちを喫した。

 国際デビュー戦となったウォーバーンGC(Woburn Golf Club)での昨年大会でまさかの優勝を飾り、その陽気な振る舞いで「スマイルシンデレラ」と呼ばれている21歳の渋野は、連覇を目指す中でリンクスの難しさを不意に思い知らされることになった。この日のコースでは、風速約18メートルの強風と突風を伴うにわか雨、そして気温の上下に直面した。

 初日はパー5の4番でトリプルボギーをたたいたが、強風に見舞われながらも打球の飛距離を伸ばし、5オーバー「76」でどうにか踏みとどまった。しかしながら、2日目は7オーバー「78」でカットラインから大きく後退し、決勝ラウンドへの望みはついえてしまった。

 上がりの4ホールで3ボギーを喫して命運が尽きたものの、勝利した1年前のようにニックネームの由来となった人柄の片りんを見せていた渋野は、「とにかく難しかった」「でも、良い教訓になった」と通訳を介してコメント。また、同じく難コースのリンクスとして名高い、カーヌスティ・ゴルフリンクス(Carnoustie Golf Links)で開催される来年の全英女子オープンに戻ってくることも誓った。

 この日は、スウェーデンのダニ・ホルムクビスト(Dani Holmqvist)が通算1アンダーでリーダーボードのトップに立った。32歳の同選手は、風雨の中で1アンダー「70」でホールアウトし、トータルでも唯一アンダーパーを維持して2位に1打差のリードをつけた。

 通算イーブンパーの2位タイには、最終ホールでバーディーを沈めるなどして「72」を記録したドイツのソフィア・ポポフ(Sophia Popov)と、「70」でまとめた米国のオースティン・アーンスト(Austin Ernst)が続いた。

 さらに、通算1オーバーの4位タイグループには、メジャー通算2勝を誇るリディア・コー(Lydia Ko、ニュージーランド)ら5人が並んだ。この日「70」をマークした野村敏京(Haru Nomura)は、さらに1打差の9位タイグループにつけている。(c)AFP