【8月22日 AFP】世界保健機関(WHO)は21日、新型コロナウイルスの感染拡大抑制のため、12歳以上の子どもも大人と同じようにマスクを着用すべきだとする新たな指針を発表した。

 WHOは国連児童基金(ユニセフ、UNICEF)と協力し、新型ウイルスの拡散に子どもが果たす役割や子どものマスク着用の利点に関する限られたデータを検証するため、専門家グループを招集。この検証結果と子どもの発育上のニーズを踏まえた上で、年齢層別の指針をまとめた。

 12歳以上の子どもについては、特に感染が拡大している地域で他人と少なくとも1メートルの距離が確保できない場合には大人と同じ条件でマスクを着用すべきだと勧告。一方で、5歳以下の子どもはマスクを着けるべきでないとしている。

 WHOは子どもがどの程度新型ウイルス拡散の原因となっているかについては不明な部分が多いと認めつつも、幼い子どもが大人に比べて感染しにくい可能性を示す証拠が少数ながら確認されていると指摘。一方で、10代の若者が「幼い子どもよりも感染拡大により強く関わっている可能性」がデータにより示されていると説明した。(c)AFP