【8月21日 AFP】(更新、写真追加)ベラルーシ大統領選の最有力対立候補だったスベトラーナ・チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏は21日、リトアニアに出国後初の記者会見を開き、ベラルーシ国民はアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領を指導者として「決して受け入れない」と強調するとともに、自国で「自分が安全と感じられるようになった時に」帰国する意向を示した。

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 チハノフスカヤ氏は、自身の身の危険についてや、なぜ選挙後にベラルーシを去る決断をしたのかなどの質問には回答しなかった。同氏の支持者らやリトアニア政府は先に、同氏がベラルーシ首都ミンスクで中央選挙管理委員会の会議に出席した際に当局から激しい圧力をかけられ、出国せざるを得なかったと明かしている。

 チハノフスカヤ氏は記者らに対し「変革が必要だということは、大統領には分かっているはずだ。良識が勝利し、人々の声が聞き入れられ、選挙が改めて実施されることを願っている」と述べた。

 ベラルーシ国内では、同氏の選挙運動に触発され、ルカシェンコ大統領の26年にわたる独裁政治に抗議する前代未聞の大規模デモが巻き起こっている。

 ロシアがルカシェンコ氏を支持していることについて質問されると、チハノフスカヤ氏は「世界の全ての国に対し、ベラルーシ共和国の主権を尊重するよう求める」と述べた。

「われわれはもうこれ以上、恐怖と欺瞞(ぎまん)の中で生きたくない」と同氏は訴えた。(c)AFP