【8月22日 Xinhua News】中国のスポーツ用品大手、安踏(ANTA)体育用品は19日、福建省(Fujian)アモイ市(Xiamen)で環境保護団体の世界自然保護基金(WWF)と世界規模の戦略的提携を結んだ。契約期間は3年で、中国の繊維産業を持続可能な環境配慮型に転換させる取り組みを協力して進めていく。

 同社は自社ブランドの「安踏(ANTA)」に加え、「FILA(フィラ)」「デサント」「コーロンスポーツ」などのグローバルブランドを中国で展開。2019年3月にはフィンランドの「アメアスポーツ」を買収している。

 安踏の丁世忠(Ding Shizhong)董事局主席兼最高経営責任者(CEO)は「工業付加価値エネルギー消費量を30%、使用水量を22・5%、主要水質汚染物質の総排出量を累計15%、それぞれ削減することを計画している。グローバル企業として当然の責任だ」と述べた。3千社を超える納入業者の水資源やエネルギーの利用、産業廃棄物の排出、サプライチェーン管理の改善も支援する。

 丁氏はまた、プラスチック製の袋を100%再利用可能な環境配慮型素材のものに切り替えていくほか、WWFと提携した商品を発売し、収益を全て生物多様性の保全活動に寄付する方針も示した。両者は共同で森林と景観の再生も支援していく予定で、プロジェクトの第1弾を北京と雲南省(Yunnan)シーサンパンナ・ダイ族自治州で実施することも明らかにした。(c)Xinhua News/AFPBB News