長期の隔離に選手は「めまい」、中国リーグの厳格なコロナ対策
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【8月21日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)は前月、5か月遅れで新シーズンが開幕になったが、閉鎖的な隔離環境下であと6週間も過ごすのに「めまい」がするとある選手が話すなど、導入されている厳格な新型コロナウイルス対策は選手たちに大きな負担をかけているようだ。
昨年、武漢(Wuhan)で新型ウイルスが発生したため、開幕が遅れた同リーグでは、安全な二つの隔離環境を用意し、厳しい規制を課した状態でスタートを切った。
1か月前、隔離措置の取られた蘇州(Suzhou)と大連(Dalian)のホテルに姿を消した全16チームは、9月末までそれぞれの宿泊先で過ごさねばならない。
オスカル(Oscar dos Santos Emboaba Junior)やマルコ・アルナウトビッチ(Marko Arnautovic)、マルアン・フェライニ(Marouane Fellaini)といったスター選手がホテル以外で見られるのは、観客の入場が認められていないスタジアムと練習場だけとなる。選手たちは家族に会うことさえ許されていない。
コーチ陣やスタッフ、審判だけでなく、ホテルの従業員さえ、外部から離れた「ブルー」区域に滞在し続け、全員が週に一度の検査を受けなければならない。
制限のある環境に加え、気温35度を超える暑さの中で1週間に2試合をこなす肉体の酷使は簡単なことではない。
ある選手は「これから1か月半も閉じ込められるなんてめまいがしてくるから、あまり考えすぎないようにしている」と国内のサッカーメディアに話しており、同メディアは前週、選手は「精神面で限界のところ」まで来ていると報じていた。
また、あるクラブの監督も「選手はこれ以上耐えられなさそうに感じる」とコメントしたという。