【8月21日 AFP】米カリフォルニア州北部と中部で相次いで発生した山火事は急速に延焼し、州当局は20日朝にかけて複数の郡で避難命令の対象地域を拡大した。

 州当局によると、ワインの産地として有名なソノマ(Sonoma)郡とナパ(Napa)郡を含む中部と北部で、およそ1400平方キロが焼失した。

 消防当局は、数多く発生した山火事でこれまでに家屋や建築物105棟が焼失したほか、3万棟以上が危険にさらされていると明らかにした。消火活動でこれまでに2人の死亡が確認されている。

 カリフォルニア州最古の州立公園、ビッグ・ベイスン・レッドウッド州立公園(Big Basin Redwoods State Park)も大きな被害を受けた他、州内にある20か所以上の公園やビーチも閉鎖された。

 州当局は、熱波で記録的な猛暑となっていた中、北部でおよそ1万1000件の落雷が発生したことが山火事の原因だったとしている。

 地域一帯には大気汚染の注意報が発令されている。特にベイエリア(Bay Area)では今後数日間、汚染レベルが非常に悪化するとみられる。(c)AFP/Jocelyne ZABLIT