【8月21日 AFP】国際スキー連盟(FIS)は20日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)を理由に、2020-21シーズンのアルペンスキーW杯の日程から恒例の北米大会を除外すると発表した。

 今季のアルペンスキーW杯の北米大会は、11月25日から12月6日まで約2週間の予定で、カナダ・レイクルイーズ(Lake Louise)で男女の高速系種目、米キリントン(Killington)で女子の技術系種目、そして同ビーバークリーク(Beaver Creek)で男子の技術系および高速系種目が行われることになっていた。

 除外されたこれらの大会は、代わりに仏リゾート地のバルディゼール(Val d'Isere)とクーシュベル(Courchevel)、さらにはスイス・サンモリッツ(St. Moritz)で行われる予定で、改定されたカレンダーについては9月下旬に承認されることになっている。

 FISは「現在進行中である新型コロナウイルスの大流行の影響で、別の体制」を敷く必要に迫られたと説明。男子のレースディレクターは、「日程通りにこれらのレースを開催するという、関係者全員の熱意とモチベーションは強固なもの」だったとする一方で、実施計画の問題で今回の決断に至ったと明かした。

「最終的には、双方向の渡航制限や付随する隔離規定によって、アルペンスキーのシーズン序盤は物流的および状況的に特別なものとなっている。それが今回の判断につながった」

 今季のW杯はオーストリア・ゼルデン(Soelden)で開幕し、10月17日から18日にかけてレッテンバッハ氷河(Rettenbach Glacier)で恒例の大回転が行われる。その次は、初開催となる同国のリゾート地レッヒ(Lech)とツュルス(Zurs)において、11月に男子と女子のレースがパラレル形式で行われることになっている。(c)AFP