【8月22日 CNS】中国・武漢(Wuhan)-米ダラス-ロサンゼルスを結ぶ国際定期貨物便の第1便が16日、湖北省(Hubei)の武漢天河国際空港(Wuhan Tianhe International Airport)から飛び立った。110トンの輸出品を満載したボーイング747貨物機が太平洋(たいへいよう)を横断した。

 空港を運営する湖北空港集団によると、このルートは週3便運航。ベルギー・リエージュと米国・シカゴに続き、武漢天河国際空港が今年開通した3本目の国際貨物便ルートだ。主に電子製品、機械部品、国際電子商取引の商品を搭載し、米国の各主要都市に流通する。新ルートの開通により、世界中の電子産業と武漢市の結びつきを強めることになる。

 今年初めに武漢市が新型コロナウイルスの被害を受けた中、湖北空港集団は対策を進めてきた。武漢市が1月下旬からロックダウン(都市封鎖)となり、陸路で物資の輸送ができなくなった際、空輸で輸送ルートを確保した。ロックダウンが解除され空港が再開した4月8日以降は、旅客機を貨物機に改装し、貨物ビジネスを積極的に展開。さらに新たな国際貨物便ルートを開拓し、地元産業の回復を支えた。

 7月末の時点で、武漢天河空港と国際貨物便でつながる都市は30か所に達した。リエージュ、シカゴなどの大陸間ルートや、香港、韓国、マニラ、シンガポールとの定期便を再開させている。(c)CNS/JCM/AFPBB News