【8月24日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)は23日、決勝がポルトガル・リスボンのエスタディオ・ダ・ルス(Estadio da Luz)で行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)はキングスレイ・コマン(Kingsley Coman)のヘディングが決勝点となり、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を1-0で下し、通算6度目の欧州制覇を果たした。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部と同国カップ(German Cup 2019-20)をすでに制していたバイエルンは59分、ヨシュア・キミッヒ(Joshua Kimmich)のクロスにコマンが頭で合わせ、3冠を達成した。

 PSGは無観客という異様な環境の中で得たチャンスをものにできなかったことを後悔するはずだが、ニコ・コヴァチ(Niko Kovac)前指揮官の後任として、昨年11月にバイエルンに指名されたばかりのハンジ・フリック(Hansi Flick)監督にとっては驚くべき快挙となった。

 フリック監督は独スカイ(Sky)に、「このチームを誇りに思う。11月に就任したとき、どの紙面も『バイエルンへの敬意はもうない』という内容だったが、チームの成長ぶりは素晴らしかった」とコメントした。

「PSGには非常に優れたアタッカーがいたが、われわれは決勝を制すにふさわしかった」

 また、仏パリの出身で、PSGでプロキャリアをスタートさせたコマンは「最高の気分だ。とても幸せだが、パリのことを思うと少し胸が痛む。彼らは快進撃を続けていた」と仏RMCスポール(RMC Sport)に話した。

「僕は本物のプロだから、自分の気持ちは100パーセントバイエルンにあった。けれど、(PSGの)プレスネル(・キンペンベ<Presnel Kimpembe>がああなっていて、自分のチームがこうなっているのを目にすると、少し胸が痛い。そのことについてうそをつくつもりはない」 (c)AFP/Andy SCOTT