【8月20日 People’s Daily】港珠澳大橋(Hong Kong-Zhuhai-Macao Bridge)の上を車で駆け抜けていくと、見渡す限り海と空の青が広がる。今年の年末に大橋の決算が終わったあと、私は朝も夜も寄り添ったこの大橋を離れることになる。15年間の全ての喜怒哀楽は、この世紀の大工事のためのものだった。

「これは夢を叶える橋であり、心をひとつにする橋であり、自信を持つため、復興のための橋でもある」「山に逢(あ)えば道を開き、水に逢えば橋を架けるという、奮闘の精神を体現するものであり、わが国の総合的な国力、自主的に創造する能力を体現するものであり、勇敢な世界一流の民族の意気を体現するものである」。大橋の開通当日、習近平(Xi Jinping)総書記が自ら現場に足を運んだ際の講演はいつも耳の中に響いている。これは大橋建設の関係者にとって最高の評価であるだけでなく、新時代の建設者たちにとっても切なる願いなのだ。

 港珠澳大橋は全長55キロメートル、島間トンネル工事は大橋をコントロールする工事であり、わが国第一の外海沈埋トンネルであり、世界唯一の深層埋設沈埋トンネルである。海外のコンサルタント会社による1.5億ユーロのコンサル料の請求に直面し、われわれは毅然(きぜん)として、自主的に創造する道を歩むことに決めた。

 それは道なき道であった。島間トンネルの工事は「人工島の造営、半鋼性のケーソンの構造、複合基礎の処理、深水深層へのケーソンの設置工事」の4つの核心的な技術によってなるが、そのいずれもが順調にはいかなかった。人工島の造営は島間トンネル工事の第一歩だが、直径22メートルの鋼でできた円筒型のパーツ120基を海底に深くさしこみ、2つの密閉リングでそれを囲む必要があり、これが全工程で直面した第一の難問だった。渤海湾での実験中、円筒型のパーツはどうやっても海底には打ちこめず、これが全てのメンバーを異常なまでに張りつめさせた――自分での創造への道は閉ざされるのか?しらみつぶしに調べたところ、原因は蒸気ハンマーの新旧の歯車が噛み合っていないことだと発見された。故障を排除すると、実験は順調に完成した。

 33節の重さ8万トンにも達するケーソンを敷きのべることが工事のメインで、ケーソン1節ごとに違ったエピソードがあった。第28節のケーソンを設置する時には、海流は推定よりもずっと複雑だった。8万トンもの重量がある大きな物体が海流の中でぐらぐらと揺れるのだから、絶え間なく精細な調節をしてやっと完全に設置ができた。普段なら多くても潜水員が3回計測をすれば完了するところを、第28節ケーソンを設置する時、潜水員たちは200回以上計測をせねばならなかった。空前の回数だったが、そのために厳密で精密なドッキングができた。

 港珠澳大橋の建設と車両通行の開通は、私に大きな幸福感と達成感をもたらした。日進月歩の新時代の建設業界で、われわれの工事は時代に恥じないものだ。港珠澳大橋の各プロジェクトはフィナーレを迎えているが、新時代の重大な建設工事はまさに盛りを迎えている。深江(江門)鉄道の14キロメートルにある珠江口トンネル、大連湾の海底トンネル、深中(中山)高速道路などの建設が施工中で、われわれエンジニアは競って仕事にまい進し、無限の情熱をいだき、「チャイニーズ・ドリーム」を実現すべく努力奮闘している。(c)People's Daily/AFPBB News