2020.10.22

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いま乗っておきたい20台！　モータージャーナリストの高平高輝が選んだ第1位はポルシェ911（992）

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ジャーナリスト39人とENGINE編集部員6名、計45人が、雑誌が創刊した2000年からの20年間で「一度は手に入れたい」クルマ20台を選び順位をつけた。選んだ20台についてと、「20年間のクルマをどう見てきて、この1台はどういう基準で選んだのか？」というテーマに答えてもらった。

■高平高輝（モータージャーナリスト）のいま乗っておきたい20台！

好き者同士で頷ける

クルマ好きの友人を食いつかせてその気にさせられる魅力を持つモデル、ということでしょうか。その魅力の中身は豪快な加速やどこまでも走りたくなる快適性、あるいは単なる知的好奇心など人によって様々でも、好き者同士ならばきっと頷いてくれるはず。退屈でなければ普通でもいいんです。それにしても20年間にリストがそれほど入れ替わっていないことに妙に納得しました。

1位ポルシェ911（992）

20年どころかそろそろ60年もこの種のリストの上位を占めていることに素直に感服する。変わらない価値を時代に合わせて磨き続けるその姿勢には感心せざるを得ない。不易流行のお手本。できれば小さめボディのほうが好ましい。

2位フェラーリGTC4ルッソ/GTC4ルッソT

一見奇妙なスタイルと奇抜な4WDシステムに驚かされるが、乗れば12気筒の真髄を味わえる第一級のグランドツアラー。爆発力なら最新最強の812スーパーファストを推すが、ルッソのほうが馥郁たるV12をしみじみ感じながら遠くまで行ける。

3位アストン・マーティンV8ヴァンテージ（3代目）

正統派後輪駆動スポーツカーの代表は一筋縄ではいかない英国の強かさを感じさせる。野蛮さとエレガンスが共存している稀な例。自然吸気V12を積むヴァンテージSはさらに剽悍、暴力的なパワーを抑えつける剛腕が必要だ。

4位アルピーヌA110

ありそうでなかったジャンルを開拓した現代のA110。オリジナルモデルに憧れを抱くオヤジたちも納得の出来ばえ。日常的実用性も問題なし。

5位マクラーレンMP4-12C

理知的に速さを突き詰める新世代のロードゴーイング・マクラーレンの嚆矢。公道でレーシングカーに乗る感覚、目一杯踏むにはサーキットへ。

6位ポルシェ・ボクスター（987）

高性能化して高価になった911に比べてコンパクトでアフォーダブル、しかも完成度高し。現行4気筒ターボは燃費はいいががさつでラフなので。

7位フォルクスワーゲン・ルポ

実直にして質実剛健を絵に描いたようなコンパクトハッチ。とりわけGTIは小気味よく、スタビリティ抜群。やはり小型車こそVWの十八番だ。

8位 BMW1シリーズ（2代目）

コンパクトサイズの後輪駆動車は貴重な存在。涼やかな軽快感と上質な走行感覚のバランスは見事だ。足に使うならディーゼルターボも魅力的。

9位フォルクスワーゲン・ゴルフ（7代目）

コンパクトハッチのベンチマークとして長くその座を守り続けているだけで偉業だ。ただし近年モデルチェンジ毎の伸びしろが小さくなったか？

10位マツダ・ロードスター（ND）

数多くのフォロワーを生んだが、デビューから30年余りを生き延びたのはロードスターだけ。簡潔軽量2シーターの偉大なお手本。

11位ジャガーXK（2代目）

走ればびっくりするほど上質。素晴らしくビビッドなハンドリングとたおやかな洗練された乗り心地を備えた隠れたクーペの名作。

12位アウディRS4（3代目）

アウディの真髄はイケメンエリート風デザインよりも精緻なエンジニアリングにある。今年40周年を迎えたクワトロの正統派モデル。

13位メルセデス・ベンツSクラス（現行型）

官能的なほどにラグジュアリーで快適。しかも続々と先進的なパワートレインや安全装備が投入され続けている。これぞSクラス。

14位トヨタ・プリウス（2代目）

この20年間でトヨタで最も価値ある製品といえばやはりプリウス。だがその功績が大きすぎたおかげでハイブリッド以外が手薄になったか。

15位レンジローバー（3代目）

走る舞台を選ばない万能クルーザー。驚異的な走破性と洗練度は数多のSUVとは今なお別次元。

16位フィアット500／500C

レトロものの数少ない成功例。しかも最近の方が日本での販売台数は多いのだから驚きだ。

17位ジャガーXJ（X350）

オールアルミ・ボディを採用した最後の3ボックスXJ。洗練された乗り心地はジャガーの面目躍如。

18位シトロエンC3（3代目）

“ゆるふわ”ちゃんに見えて芯はしっかり。ユニークな見た目だけでなく飛ばしても楽しい。

19位クライスラー・イプシロン

なぜかクライスラーのブランドで発売された不憫なランチア。他に例のない小粋な実用ハッチ。

20位日産GT-R

力ずくで高性能を追求したひとつの究極のかたち。ただしロードカーとしての欠点は多い。

文＝高平高輝（モータージャーナリスト）

（ENGINE2020年9・10月合併号）

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■高平高輝（モータージャーナリスト）のいま乗っておきたい20台！

好き者同士で頷ける

1位 ポルシェ911（992）

2位 フェラーリGTC4ルッソ/GTC4ルッソT

3位 アストン・マーティンV8ヴァンテージ（3代目）

4位 アルピーヌA110

5位 マクラーレンMP4-12C

6位 ポルシェ・ボクスター（987）

7位 フォルクスワーゲン・ルポ

8位 BMW1シリーズ（2代目）

9位 フォルクスワーゲン・ゴルフ（7代目）

10位 マツダ・ロードスター（ND）

11位 ジャガーXK（2代目）

12位 アウディRS4（3代目）

13位 メルセデス・ベンツSクラス（現行型）

14位 トヨタ・プリウス（2代目）

15位 レンジローバー（3代目）

16位 フィアット500／500C

17位 ジャガーXJ（X350）

19位 クライスラー・イプシロン

20位 日産GT-R