【8月20日 AFP】中国スーパーリーグ(1部)は、22日に予定されている北京国安(Beijing Guoan)と上海上港(Shanghai SIPG)の一戦で、スタジアムにおける一部ファンの入場の許可を検討している。同リーグで観客の入場が認められれば、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)後では初のこととなる。

 今回の動きは、新型ウイルスが昨年に発見された中国におけるサッカー界の正常化に向けた大きな一歩となり、ファンが今後の試合でスタジアムに入場できるようになるための道を開くことになるかもしれない。

 健康面の危機を理由に、開幕が5か月遅れていた同リーグは前月25日、蘇州(Suzhou)と大連(Dalian)の2会場で観客を入れずにスタートを切った。

 19日に蘇州当局と詳細について徹底的に議論したリーグ関係者は、北京、上海ともに500人のファンの入場を目指している。

 国営紙の北京青年報(Beijing Youth Daily)が20日に報じたところによれば、観客数については「関連部局」の承認を待っている段階であるものの、計1900人の入場が許可されるかもしれないという。

 この人数には北京と上海のファンの他、新型ウイルスと闘う医療従事者や、先日国内で発生した大洪水に関連した労働者が含まれている。

 同日の試合を現地で観戦する人は、1週間以内に行われた新型ウイルス検査をパスしたことを示す証明書を提出しなければならず、マスクの着用や他の人との間隔を少なくとも1メートル確保すること、また入場時の検温が求められる。(c)AFP