【8月19日 AFP】フランスプロサッカーリーグ連盟(LFP)は18日、リーグ1の新シーズン開幕戦を戦う予定だったオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)で新型コロナウイルスの陽性反応が出た選手が4人に増えたため、この試合を延期して別のカードを開幕戦に割り当てたことを発表した。

 マルセイユは21日にサンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)との開幕戦に臨み、試合はリーグが新たに放送契約を結んだメディアプロ(Mediapro)社の有料専門チャンネル「テレフット(Telefoot)」で放送予定だった。

 しかし、すでに選手1人が陽性となっていたマルセイユで新たに3人の陽性が判明し、クラブはこの日詳細をリーグに報告。LFPの指針では、陽性4人はクラブで「感染が広がっている」状態にあたり、リーグは試合の延期を決めた。

 これによってリーグは、22日に予定されていたボルドー(FC Girondins de Bordeaux)対ナント(FC Nantes)戦を、3月8日以来となるリーグ1の試合として前倒しして開催することを決めた。マルセイユ対サンテティエンヌ戦は9月16日か17日に行う予定だが、「オリンピック・マルセイユの衛生状況の変化に影響される可能性がある」という。

 仏地方紙ラ・プロバンス(La Provence)は、陽性反応が出たのは守護神のスティーブ・マンダンダ(Steve Mandanda)、マキシム・ロペス(Maxime Lopez)とヴァロンタン・ロンジェ(Valentin Rongier)のMF2人だと報じたが、クラブは医療情報保護の観点からこの報道を否定も肯定もしていない。最初に陽性になったのはDFのジョルダン・アマヴィ(Jordan Amavi)だと伝えられており、こちらは本人がSNSで報道が事実であることを示唆している。

 他にはニーム・オリンピック(Nimes Olympique)でも2人の陽性が疑われており、選手とスタッフ全員が検査結果が出るまで隔離されている。ニームは9日にマルセイユと練習試合を行っており、開幕節は23日にスタッド・ブレスト(Stade Brestois 29)をホームに迎える予定となっている。

 リーグ1では、ここ数週間で11クラブの約40人から陽性反応が出ている。大半は6月の練習再開後に感染したケースで、隔離やプレシーズンマッチの中止が相次いでいる。

 開幕節では、他にパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)対メッス(FC Metz)、モンペリエ(Montpellier HSC)対オリンピック・リヨン(Olympique Lyon)の2試合も延期になっている。こちらはPSGとリヨンがポルトガルでの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)に勝ち残っているための措置となる。(c)AFP