【8月19日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)綿陽市(Mianyang)で17日午後、ここ数日の大雨で水位が警戒レベルに達していた涪江(ふうこう)に架かる宝成鉄路涪江大橋に、総重量8100トンの重荷重の貨物列車が停車し、列車の重量により橋の流失を防いだ。

 同省では15日夜から強い雨が続き、涪江も50年に1度といわれる増水に見舞われた。17日午前には綿陽流域の水位が警戒レベルを超え、同大橋も押し寄せる濁流により流失の危険が高まった。鉄路部門の綿陽整備区によると、同大橋は鋼鉄構造のため自重が軽く、洪水対処能力に限界があったことから、重荷重の列車で橋を抑えつけることで重量を増加させ、洪水対処能力を高めたという。

 現場では同日午後1時過ぎ、46両編成、総重量3800トンの貨物列車と49両編成、4300トンの貨物列車が橋に進入。川の水位が下がるまで橋の上で待機した。

 鉄路部門は2018年7月の増水時にも同様の方法で同大橋の流失を防いでいる。(c)Xinhua News/AFPBB News