■コロナ対策の学生支援策で汚職疑惑──前財務相

 5年間財務相を務めたモルノー前財務相は、野党から圧力を受ける中、17日夜に突然政界引退を発表した。国内メディアによれば、モルノー氏とトルドー氏はこの数週間、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で停滞した経済の活性化策で対立していた。

 また、モルノー氏は、若者支援NGO「ウィー・チャリティー(WE Charity)」との関係について倫理委員会の調査を受けていた。同団体をめぐってはトルドー氏も、妻、きょうだい、母親が講演料として同団体から金銭を受け取っていたとして調査されている。

 両氏とも先月、総額約5億カナダ・ドル(約400億円)の学生向け奨学金給付業務の委託先をウィー・チャリティーに決める際、自らが議論に参加していたのは誤りだったと謝罪していた。

 モルノー氏は2017年、家族とともに人道支援を目的として旅行をしていた。その費用としてウィー・チャリティーから受け取っていた4万1000カナダ・ドル(約330万円)以上を最近ようやく返金したことを明らかにし、同氏の辞任を求める声が高まっていた。モルノー氏の娘の1人はウィー・チャリティーに勤務している。

 奨学金プログラムは中止されたが、疑惑は消えていない。

 議員としての最後の発言で、モルノー氏は政界引退は疑惑とは無関係だと主張した。しかし、野党はモルノー氏に責任を転嫁した可能性があるという見方を崩していない。(c)AFP/Michel COMTE