【8月19日 AFP】カナダのジャスティン・トルドー(Justin Trudeau)首相は18日、辞任したウィリアム・フランシス・モルノー(William Francis Morneau)財務相の後任に、クリスティア・フリーランド(Chrystia Freeland)副首相(52)を指名した。女性が財務相になったのはカナダで初めて。

 モルノー氏は、新型コロナウイルス流行下の経済政策でトルドー氏と対立していたほか、慈善団体と政府の契約交渉をめぐる倫理的問題で、17日夜に突然、政界引退を発表していた。

 首都オタワで就任宣誓したフリーランド氏は、周囲から総立ちの拍手を送られた。トルドー首相は同日、政権の新たな方向性を定めるまでの間、国会を9月23日まで閉会すると発表した。

 フリーランド氏はこれまで自由党政権で副首相や外相などの主要ポストを歴任し、米国やメキシコとの自由貿易交渉も担当してきた。今後は副首相と財務相を兼任する。

 同氏はジャーナリスト時代を経て、2015年に初当選。今後は、財政のトップとして、第2次世界大戦(World War II)後最悪の経済危機に挑む。