【8月19日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)の新指揮官にロナルド・クーマン(Ronald Koeman)氏が就任し、同クラブを率いるという夢をかなえる見込みとなった。ジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長が18日に明かした。

 バルセロナは欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の準々決勝でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に2-8で大敗した後、キケ・セティエン(Quique Setien)監督を解任。2018年からオランダ代表を指揮し、かつてバルセロナでプレーしたクーマン氏が後を引き継ぐことになった。

 バルトメウ会長はクラブの公式テレビで「クーマンが来季のバルサの監督になる」「全てが順調に行けば、新指揮官として発表し、別のプロジェクトの下でチームと選手を率いる」「選手としてだけでなく、指導者としてもサポーターがよく知る人物だ」とコメントした。

 報道によれば、クーマン氏と代理人は17日夜にバルセロナとの2年契約で交渉を進め、2年目については会長選の結果次第になるという。以前には、バルセロナを率いるのは「夢」の仕事とも話しており、チャンスをつかむために引き受けたオランダ代表の指揮官の座を2年半で離れることになる。

 クーマン氏は、ヨハン・クライフ(Johan Cruyff)元監督が率いた「ドリームチーム」の一員として1991年から1994年にリーグ4連覇を経験し、バルセロナのヒーローになった。チャンピオンズリーグの前身ヨーロピアンカップ(European Cup)では、1992年の決勝で優勝を決めるゴールを挙げ、クラブ初の欧州制覇に貢献した。

 指導者として成功と失敗の両方を経験しているクーマン氏は、2007-08シーズン以来の無冠でシーズンを終えるという危機的状況の中で、バルサ復帰を果たす。(c)AFP