【8月19日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)は18日、一発勝負の準決勝がポルトガル・リスボンで行われ、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)はRBライプツィヒ(RB Leipzig)に3-0で勝利し、初の決勝進出を果たした。

 前週に行われたアタランタ(Atalanta)との準々決勝同様、またしても傑出したパフォーマンスを見せたネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)は前半、マルキーニョス(Marcos Aoas Correa “Marquinhos”)の先制点につながるFKを獲得すると、アンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)の2点目を演出した。

 さらに、フアン・ベルナト(Juan Bernat)が55分に追加点をマークすると、ライプツィヒの逆転の望みは打ち砕かれた。

 ライプツィヒは世界最高額選手であるネイマールだけでなく、同大会の決勝トーナメントを取り囲む特別な感覚にもはや圧倒されている様子もなく、好プレーを見せた他のPSG選手にも対処することができなかった。

 2017年のFCバルセロナ(FC Barcelona)戦に1-6で敗れ、昨年は決勝トーナメント1回戦でマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に黒星を喫するなど、PSGはカタール人のオーナーからあらゆる投資を受けているにもかかわらず、ここ数年の欧州カップ戦でこれまで以上に不条理な負け方を生み出しているように思えたが、ついにその期待に応えた。

 ディ・マリアは仏RMCスポール(RMC Sport)に「歴史をつくりたかったし、われわれはそれをやってのけた」とコメントした。「きょうのようなプレーを続ければ、決勝でも結果を残せるかもしれない」

 仏リーグ1勢の決勝進出は、2004年のASモナコ(AS Monaco)以来となる。

 カタール・スポーツ・インベストメンツ(Qatar Sports InvestmentsQSI)は9年前、リーグ1の中位に漂うなど気力を失っていたPSGを買収した。チームはその後、国内で無敵の存在に姿を変え始めるようになったが、最も重要なタイトルまでついにあと1勝というところまで来た。

 PSGは、大会の名称が現在のものになった1993年に優勝したオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)以来となるリーグ1勢としての欧州制覇を目指している。

 19日に行われる準決勝のもう一方のカードでは、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)とオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)が対戦し、その勝者とPSGが23日の決勝で激突する。(c)AFP/Andy SCOTT