【8月19日 AFP】インド洋の島国モーリシャス沖で日本の貨物船「わかしお(MV Wakashio)」が座礁し1000トン以上の燃料が流出した事故で、モーリシャスの警察当局は18日、同船のインド人船長とスリランカ人乗組員を逮捕したと発表した。

 警察当局は「きょう、船長とその次長を逮捕した。2人は仮の罪状で裁判所に連行された。捜査はあしたから続け、他の船員の聴取を行う」と発表した。2人は海賊行為と海上での暴力行為に関する法律に違反した疑いが掛けられており、今月25日に出廷する予定。

 貨物船は16日、船体が二つに分裂。その前に約3000トンの燃料が船から抜き取られていたため、環境汚染の大幅拡大は免れた。

 18日、分裂した船体のうち大きい方を沖合に沈めて処分するための引航作業が始まった。当局によると、船体はサンゴ礁から約15キロ離れた海中に沈められる予定。機関室がある残りの部分は今もサンゴ礁に乗り上げたままだ。

 日本政府は17日、流出した油の回収を支援する専門家チームの第2弾派遣を発表した。7人からなるチームは19日に日本を出発し、東京の企業が寄付した油吸着材などを持参する。(c)AFP