【8月18日 AFP】フランスの農場や牧草地で、馬の体が切断される謎の事件が相次ぎ、警察は犯人特定につながる情報提供を呼び掛けている。被害に遭った馬の大半が生きたまま切りつけられて体の一部が持ち去られており、その理由は分かっていない。

 同国各地で過去数か月の間に、切断された状態で発見された馬は約15頭。直近では東部リヨン(Lyon)近郊のロアンヌ(Roanne)で17日、先に自然死していた雌馬の鼻、片耳、片目が切り取られているのが見つかったという。

 ロアンヌの警察はAFPの取材に対し、この事件も「最近フランス各地で発生している、生きた馬を虐待して体の部位を切り取るという、他の約15件の謎の行為」と関連しているという見方を示した。

 地元ラジオ局によると、先週には東部のジュラ(Jura)県で、気絶させた馬の片目がくり抜かれ、骨が1本なくなっていた。馬はその後死んだという。

 ジュラ県の警察は17日、「馬牧場や種馬飼育場、畜産農場、馬術センターなどの周辺で疑わしい個人や行動を見かけたら、どんなことでも通報してほしい」とフェイスブック(Facebook)で呼び掛けた。

 複数の馬が被害に遭った中部ピュイドドーム(Puy-de-Dome)県の警察は6月、「インターネットではやっているチャレンジなのか? ある個人の衝動的犯行なのか? あらゆる線を捜査している」と明かしている。(c)AFP