【8月21日 AFPBB News】中国重慶(Chongqing)両江新区(Liangjiang New Area)は8月13日、観光商品と文化クリエーティブ商品を紹介する大型プロモーションをネットのライブ配信方式で開催した。10以上の動画サイトやアプリが同時に配信を行い、両江新区の豊富な観光・文化商品を紹介。多くのネットユーザーが閲覧し、総閲覧数は2000万回を超え、「いいね」の数は15万に達した。

 今回のプロモーションは、重慶の地方政府の指導の下で、社会の幅広い層が参加した。重慶市は長江(Yangtze River)と嘉陵江(Jiangling River)の合流点に位置しており、立体的な都市景観や独特の文化が国内外の観光客を引きつけている。

重慶果園港(撮影日不明)。(c)馮旨意

 両江新区は中国内陸部で初の国家級開発開放新区であり、スマート都市の構築に全力を挙げている。重慶市の「スマート製造重鎮」「スマート名城」建設を後押しし、ハイレベルな開放に向けた新たなルートを模索。質の高い発展のための新たなエンジンを構築し、市民に質の高い生活の新たな体験をもたらした。

 両江新区は「開かれた都市」であり、果園港や両路寸灘保税港区、重慶悦来国際コンベンション・センターなどの開放プラットフォームを中心とするグローバル化したサプライチェーンと成熟した国際物流システムを持つ。果園港や寸灘港、空港などの陸水空複合一貫輸送システムを通じて、コーヒー豆、ノートパソコン、自動車などあらゆるものを世界中へ迅速に送り届ける。また、20カ国の製品5万点余りが集まる両路寸灘保税港区の「一帯一路」商品展示取引センターでは、世界の逸品を手にすることができる。

 両江新区は「スマート都市」でもある。中国初のスマート公園の礼嘉スマート公園では、路上を行き交う無人運転車、絶えず温度をモニタリングするスマートデバイス、美しい音楽を奏でるロボットなど、至る所でスマート生活を実感することができる。また、中国国際知能産業博覧会(Smart China Expo)が毎年開催される重慶悦来国際コンベンション・センターは、各所にスマート技術を用いたコンベンション施設として、重慶市が世界の人々を迎える「応接室」の役目を果たしている。両江協同イノベーション・ゾーンには、湖と山が織り成す風光明媚(めいび)な景観の中に20以上の一流大学と研究機関が集まる。将来的には公共交通機関による5分圏の研究生活エリアと10分圏のエコロジー体験エリアを実現させ、山水の美しさと科学技術の美しさの融合を図っていく。

礼嘉スマート公園(撮影日不明)。(c)張坤琨

 一方、両江新区は、20世紀に活躍した詩人・余光中(Yu Guangzhong)の郷愁の地、悦来古鎮などが残ることから「文芸の都市」とも呼ばれる。芸術展が開かれ、デザイン館などがある重慶金山意庫文化クリエーティブ産業パークは新潮流の芸術エリアである。また、中国のテーマパークチェーン「歓楽谷(Happy Valley)」が初めて山地にオープンさせた「重慶歓楽谷」やアジア最大のエクストリームスポーツ施設「重慶際華園」では新たな都市観光を体験できる。新区内には118カ所の公園があり、ドアを開ければ緑が見え、窓の外には美しい景色が広がる。半分が緑と水、半分が町といわれる両江新区では、繁華街にいても美しい自然を目にすることができる。

 両江新区はここ数年、スマート産業と伝統産業の融合発展を強力に推進し、産業と経済の構造転換と高度化を促進。整備された現代産業クラスターを構築し、多くの投資家や起業家、労働者を引きつけてきた。両江新区が直轄する区域の今年上半期の経済成長率は4.8%で、伸び率は重慶市で1位となっている。受け入れ投資額も662億4000万元(約1兆158億円)と全市でトップだった。工業経済は6%の比較的高い成長率を達成し、投資や貿易などの主要経済指標も下押し圧力の中で成長を実現した。上半期に新規契約されたプロジェクトの中では、戦略的新興産業に関わる事業が98%を占めた。投資額10億元(約153億円)以上の大型プロジェクトは20件余りと契約総額の81%を占め、うち、科学技術イノベーション関連事業の契約額は前年同期比2.4倍の134億7000万元(約2067億8000万円)に上った。

 両江新区は現在、重慶市の経済発展のメインステージであるだけでなく、中国西部地区で重慶が開放を率先し、けん引するための重要な戦略的プラットフォームの役目を果たしている。世界の優良品を網羅して現代消費をけん引し、エコロジーかつスマートで、住みやすい「開放の地」でもある。

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文章作成:中華人民共和国重慶両江新区管理委員会

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