【8月18日 AFP】米首都ワシントンにあるスミソニアン国立動物園(Smithsonian's National Zoo)は17日、22歳の雌のジャイアントパンダ、メイシャン(美香、Mei Xiang)が妊娠し、数日以内に出産する可能性があると発表した。

 発表によると、超音波による診断で獣医師らが胎児を発見したという。

 同園の主任獣医師は「(新型コロナウイルスの)大流行のさなかでの喜ばしい瞬間となり、私たちはみな胸を躍らせている」とコメントした。

 メイシャンは3月22日に、同園の雄パンダ「ティアンティアン(甜甜、Tian Tian)」の凍結精子を使った人工授精を受けていた。

 メイシャンはこれまでにも3匹の出産に成功しており、3匹はいずれも繁殖協定を結んでいる中国に送られた。

 中国は「パンダ外交」と呼ばれる、世界各地の動物園にパンダを貸し出すプログラムを展開している。

 幼いパンダは4歳になると中国に返還され、同国国内の繁殖プログラムに参加する。

 スミソニアン国立動物園のパンダ舎は現在来園者には非公開となっているが、舎内を24時間撮影している「パンダカメラ」でその様子を観察することができる。(c)AFP