【8月19日 Xinhua News】中国の自動車大手、吉利汽車控股が17日発表した2020年6月中間決算は、売上高が368億2千万元(1元=約15円)、純利益が22億9700万元だった。中国市場での販売台数は53万400台と前年同期比でやや減ったものの、市場シェアは年初の6・5%から6・7%へと小幅に拡大した。販売台数は4月以降プラス成長を維持しており、5月の伸び率は前年同期比で20・0%、6月は21・0%と、良好な回復傾向を示している。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、世界のマクロ環境には不確実性が残ることから、経営陣は20年の年間販売目標を141万台から132万台に6・0%引き下げた。

 業績に押し下げ圧力がかかる中でも、同社は比較的高水準の研究開発投資を維持している。上半期(1~6月)の研究開発費は17億2100万元で、前年同期(14億8700万元)を上回った。親会社の浙江吉利控股集団では直近10年の研究開発費が累計1千億元を超え、合計2万人余りが研究開発・設計に携わり、特許保有件数が1万7677件(傘下の吉利汽車集団と吉利科技集団含む)に上っている。

 吉利汽車控股の安聡慧(An Conghui)最高経営責任者(CEO)は「世界的な自動車産業の変革と経済・貿易をめぐる複雑で厳しい国際情勢に向き合いながら、当社は研究開発投資を常に拡大、革新性と技術の優位性を高め続けている。下半期(7~12月)は変革をさらに進め、腕を磨き、ユーザーを中心に据えることで、ピンチをチャンスに変え、市場シェアを高め、質の高い持続可能な発展を加速させていく。国内と国外の双方向の循環を図る仕組みづくりを加速させ、グローバルな連携と相互利益の実現を進めることで、独自ブランドの競争力を高め、優れたユーザー体験を生み出し続けていく」と述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News