【8月18日 AFP】フィリピン中部で18日、マグニチュード(M)6.6の地震が発生し、少なくとも1人が死亡、43人が負傷した。住民らは避難を余儀なくされており、建物や道路に被害が出ている。

 米地質調査所(USGS)によると、ビコール(Bicol)地方マスバテ(Masbate)島の南東でグリニッジ標準時(GMT)18日午前0時3分(日本時間同9時3分)に震源の浅い地震が発生。

 震源のサマール海(Samar Sea)から西方へ数キロの位置にある、人口およそ5万人の町カタインガン(Cataingan)では、下士官のアントニオ・クレメンテ(Antonio Clemente)氏が「多くの家屋が破損した」と証言。「地震はとても強かった」と振り返った。

 地元ラジオ局の記者は、カタインガンの郊外にある複数階建ての住宅で、がれきの中から男性の遺体を、救助隊員らが収容するところを目にしたと述べた。男性の妻は避難し、無傷だったという。

 AFPの電話取材に応じたこの記者は「地震はとても強く、われわれのスタッフは当時、放送を続けていたものの、建物の外に避難した」と話している。

 警察は男性1人の死亡を確認。カタインガンでは、さらに16人が負傷した。

 近郊のパラナス(Palanas)では、市の災害当局者が地元ラジオ局DZBBに対し、地面が揺れて落下物に当たったり、乗っていたオートバイが衝突したりして、少なくとも27人が負傷したと語った。ただ、深刻な容体の人はいないという。

 現地では現在も救助および捜索活動が行われている。(c)AFP