【8月18日 AFP】女子テニス、世界ランク2位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)は17日、新型コロナウイルスへの懸念を理由に、今年の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)出場を見送ると表明した。

 昨季のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)女王であるハレプは、自身のツイッター(Twitter)アカウントに、「総合的な判断と私たちが暮らしている世界の異例の事態を踏まえ、全米オープン出場のために米ニューヨークへは行かないことを決めた」と投稿した。

 さらに、「ずっと話してきた通り、自分の健康を判断基準にするならば、欧州にとどまって練習する方が望ましい」とすると、「全米テニス協会(USTA)と女子テニス協会(WTA)が、安全な大会のためにたゆまぬ努力を重ねてきたことは承知している。現地にいる皆さんの大会での成功を祈っている」と付け加えた。

 31日に開幕する今年のフラッシング・メドウズ(Flushing Meadows、全米オープン)は、前回女王のビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)と男子の前回王者であるラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)らトップ選手が出場を辞退している。

 女子では他にも、世界ランク1位のアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)を筆頭に、同5位のエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)や同7位のキキ・ベルテンス(Kiki Bertens、オランダ)、アンドレスクが昨年大会の準決勝で撃破した同8位のベリンダ・ベンチッチ(Belinda Bencic、スイス)、そして元大会女王で現在は同32位のスベトラナ・クズネツォワ(Svetlana Kuznetsova、ロシア)も欠場する。

 一方、マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶ四大大会(グランドスラム)のシングルス最多勝利記録24勝目まであと一つに迫っているセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)と、男子世界ランク1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は、大会への出場を明言している。

 女子のトップ10選手では、世界3位のカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)と全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2020)の現女王で同4位のソフィア・ケニン(Sofia Kenin、米国)のほか、同10位の大坂なおみ(Naomi Osaka)が大会にエントリーしている。(c)AFP