【8月18日 AFP】米CNNは17日、米軍情報当局の話として、イランが米兵や米連合軍の兵士の攻撃のためにアフガニスタンの旧支配勢力タリバン(Taliban)に報酬を支払ったと報じた。今年6月には、ロシアが同様の報酬を支払ったと報じられている。

 CNNによると、米国は昨年起きた6つの攻撃に関係する報酬を特定。昨年12月、アフガン首都カブール近くのバグラム(Bagram)米空軍基地近くの建物を狙い、米国とタリバンの和平交渉を一時停止状態に陥らせた攻撃も含まれるという。CNNはこの攻撃でアフガンの民間人2人が死亡、米国人4人が負傷したと伝えている。

 米国防総省はCNNの報道を認めも否定もしなかったが、同省の報道官は、「イランが中東をはじめ世界各地で行っている、情勢を不安定化させる悪質な行為をやめるよう、(同省が)公的にも私的にも繰り返し訴えてきた」と明言。「イランの敵意ある有力者が、アフガンの和平プロセスを阻害し、暴力と不安定な情勢が続くよう助長している」と述べた。

 米メディアは今年6月、ロシアがアフガンの駐留米兵殺害のため、タリバンに報酬を出したと報道。この疑惑についてホワイトハウス(White House)が問われ、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が事前に報告を受けていなかったと発言し、政治問題となった。(c)AFP