【8月17日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は16日、この日行われた20F1第6戦スペインGP(Spanish Grand Prix 2020)決勝で2位に入ったマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が、レース中チームに向けた怒りの言葉について、問題はないと語った。

 この日優勝を飾ったメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)に次いでドライバーズ選手権で2番手につけるフェルスタッペンは、カタロニア・サーキット(Circuit de Barcelona-Catalunya)での周回中、チーム無線で幾度か暴言を吐いた。

 ホーナー代表は「信じられないのは、彼がああいった会話ができるキャパシティーを持ち合わせていることだ」と語り、フェルスタッペンがドライビングと同時にチームと議論できる精神的な余裕を持っていることに驚いている。

「まるで日曜の午後にドライブしているみたいだ」

 フェルスタッペンはレース中、自分のタイヤに関する文句やチームから自分に向けられた見当外れの指示に愚痴をこぼしていたが、強気な言葉について謝罪はしていないと明かしている。

 レース中にフェルスタッペンは「もう一度言ったほうがいい? このタイヤは死んでいる」と、早めのピットストップを求めると、その後「ルイス(ハミルトン)を見るんじゃなくて、とにかく自分たちのレースに集中するのはどう?」とも話した。

 チームは冷静に応答し、フェルスタッペンにレースに集中して「しっかり仕事に取り組む」よう指示した。

 レース後にフェルスタッペンは「ただただピットインしたかっただけ」と説明した。

「メルセデスに目を向けるべきではなくて、自分たちの戦略を実行すべきだと思う。でもピットインしてミディアムタイヤに履き替えたあとは、基本的にはうまくいっていた」

「ルイスよりは遅かったけれど、バルテリ(ボッタス<Valtteri Bottas>)を抑え込めていたから、すべてうまくいった。メルセデスの2台に割って入ることができてよかった。ルイスのようなスピードはなかったけれど、2位には満足している」 (c)AFP