【8月17日 AFP】(図解追加)内閣府が17日発表した2020年4~6月期の国内総生産(GDP)速報値は、前期比7.8%減、年率換算で27.8%減となった。新型コロナウイルスによる経済への悪影響が深まり、2008年のリーマン・ショック後を超えて日本の近現代史で最大の下落を記録した。

 減少率は、日本経済新聞(Nikkei)が集計した民間予測の中央値、前期比7.6%減よりわずかに大きかったが、他の先進工業国と比べるとかなり小さい。これらの国々と比べて、日本がコロナ対策で行った人の移動や経済活動への制限が緩かったことがその一因とみられる。

 それでも、比較可能な統計のある1980年以降で最大の減少率となった。一部のアナリストは第2次世界大戦(World War II)後最大の減少率だとしているが、1980年に計算方法が変更されたため比較は容易ではない。

 日本のマイナス成長は3四半期連続。景気後退の深まりが確認されたとともに、政府がさらなる景気刺激策を検討するとの公算が大きくなっている。(c)AFP