【8月17日 AFP】20インディカー・シリーズ第7戦、インディアナポリス500(Indianapolis 500)は16日、予選の「ファストナイン・シュートアウト」が行われ、アンドレッティ・ハータ・オートスポーツ(Andretti Herta Autosport)のマルコ・アンドレッティ(Marco Andretti)が、チップ・ガナッシ・レーシング(Chip Ganassi Racing)のスコット・ディクソン(Scott Dixon)を抑え込みポールポジションを獲得した。レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(Rahal Letterman Lanigan Racing)の佐藤琢磨(Takuma Sato)は、自身初のフロントローとなる3番手に入った。

 オーバル型で1周2.5マイル(約4キロ)のインディアナポリス・モーター・スピードウェイ(Indianapolis Motor Speedway)に不規則な風が吹く中、アンドレッティは4周の平均速度で時速231.068マイルを記録し、同0.017マイル差でディクソンを抑えた。

 前3列のスターティンググリッドを決める「ファストナイン・シュートアウト」には、レースに参戦する33台中勝ち進んだ9台が臨んだ。

 アンドレッティ家がインディアナポリス500で予選トップに立ったのは、マルコの祖父マリオ・アンドレッティ(Mario Andretti)氏が1987年に記録して以来、33年ぶりとなった。これまでのマルコの最高成績は3番手だった。

 マルコの父でチームのオーナーを務めるマイケル・アンドレッティ(Michael Andretti)氏は「ファンタスティック、信じられない」「マシンはかなりルーズだったが、彼はスロットルから足を外さなかった。すさまじいドライビングだった」「最高の仕事をやってのけた」と語った。

 マリオ氏が1969年にインディアナポリス500で優勝してから、アンドレッティ家はその再現をしようと約半世紀の時間を費やしてきた。

 マルコは「モーターホームから出たときに風が強くて、彼のことを考えたんだ」と80歳の祖父について語った。「わが家には彼の名言がある。『風は怖がらせはするが、クラッシュさせることは決してない』と彼は言うんだ」「きょうは彼が正しかった。すごく最高だ」

 この日最初にタイムを計測した佐藤は、平均時速230.725マイルを記録し、優勝を飾った2017年のレースで記録した4番手を上回る1列目のポジションを手にした。

 佐藤は「最高の気分」「インディの最前列に勝るものはない」と語っている。(c)AFP