【8月17日 Xinhua News】中国の成都永陵博物館と重慶三峡移民紀念館が共催する「唐音鏗鏘(こうそう)-永陵『二十四伎楽』音楽文化展」が14日、重慶三峡移民紀念館で開幕した。唐代の楽器のレプリカ20点余りのほか、舞踏衣装や中国画、詩稿などを展示する。鏗鏘は琴などの楽器が鳴り響くさまを表す言葉で、同展は成都永陵の棺床(ひつぎの台座)に施された「二十四伎楽」のレリーフが伝える唐~五代十国時代の音楽文化を通じ、繁栄を謳歌(おうか)した唐王朝の美しい調べを再現する。

 成都永陵は五代十国時代に前蜀を建国した皇帝、王建(Wang Jian、847年~918年)の陵墓で千年以上の歴史がある。「二十四伎楽」のレリーフには15種類18点の楽器が描かれている。これらは少数民族の楽器や外国から伝わった楽器だが、その後の進化を経て、中国楽器の一部となった。

 今回の展覧会では、レリーフに描かれた楽器を復元して展示している。展示品も豊富で、さまざまな角度から「二十四伎楽」が持つ音楽文化を紹介する。9月14日までの会期中、無料で公開されている。(c)Xinhua News/AFPBB News