【8月16日 AFP】ジンバブエ国家統計庁(Zimbabwe National Statistics Agency)は15日、7月の物価上昇率(インフレ率)が年率840%近くまで上昇したと発表した。だが政府は、高まる危機感を認めようとせず、経済の苦境が一段と深まっている。

 同国は、2017年に軍事クーデターで失脚したロバート・ムガベ(Robert Mugabe)前大統領の下での経済の失政が招いた10年超にわたるハイパーインフレへの対応に追われている。

 同国の人々はその多くが、貯蓄が消え去っていくのを目にし、今も砂糖や主食のトウモロコシ粉といった生活必需品を手に入れるのに苦労を強いられている。

 統計庁がツイッター(Twitter)に投稿した発表によると、7月は837.53%に上昇。6月は737.3%だった。

 今回の数値が発表される直前、同国政府はエマーソン・ムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa)大統領が「堅調な経済」をもたらす政策を実施し、国を「立派に安定させている」とのコメントを発表し、危機的状況を否定した。(c)AFP