【8月16日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)カンゼ・チベット族自治州(Garze Tibetan Autonomous Prefecture)デルゲ(徳格)県に、チベット仏教の経典の木版を保管し印刷をする徳格印経院(チベット語でデルゲ・バルカン)がある。1729年の創建で、現在でも木版32万点を所蔵する。内容がチベット族の宗教や文学、音楽、医学、天文学、地理、歴史、美術など多分野にわたることから「雪山の麓の宝庫」「チベット族文化の大百科全書」とも呼ばれている。

 印経院ではここ数年、ネズミの被害に悩まされていた。職人が被害にあった木版一枚を修復するのに3日~1週間かかっていたが、いつしかネコたちが現れ、印経院の「守護者」となった。これらのネコは現在、印経院に欠かすことのできない存在であり、人々に愛されている。(c)Xinhua News/AFPBB News