【8月16日 AFP】ドイツ・ベルリンの湖畔で全裸で日光浴をしていた男性のノートパソコンを奪い、インターネット上で話題をさらった野生のイノシシが、現地で駆除の対象になる可能性がある。当局が14日明らかにした。

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 ノートパソコンの入ったバッグをくわえて逃げる雌のイノシシとその2頭の子イノシシを、恥じらいもなく全裸で追いかける男性の写真は、ソーシャルメディアで何千回もシェアされた。

 しかし、ベルリン州森林局のマーク・フラヌーシュ(Marc Franusch)氏がAFPに語ったところ、このイノシシの親子は、10月に狩猟シーズンが始まれば駆除される可能性があるという。

 同氏によると、現在は禁猟期であるためイノシシたちが直ちに撃たれることはないが、当局はイノシシたちを監視しているという。

「トイフェルスゼー(Teufelssee)(湖)の水浴びエリアなどで人間や動物に特段の危険があるとすれば、危険回避のために適切な措置を講じなければならない」と同氏は述べた。

 ベルリンをはじめドイツでは、狩猟免許を受けた人たちが野生のイノシシを定期的に駆除している。頭数の抑制とアフリカ豚熱などの病気の予防が目的だ。ベルリンでは、毎年1000~2000頭のイノシシが駆除されている。

 フラヌーシュ氏は、この湖を訪れたときは、イノシシがやって来ないように食べ物やごみを置き去りにしないよう呼び掛けた。(c)AFP