【8月15日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)は14日、米フロリダ州オーランド(Orlando)で試合が行われ、インディアナ・ペイサーズ(Indiana Pacers)が109-92でマイアミ・ヒート(Miami Heat)に勝利した。プレーオフ1回戦の予行演習となったこの試合では、ヒートのデリック・ジョーンズJr.(Derrick Jones Jr.)が担架で運ばれる恐ろしい場面があった。

 すでにプレーオフ進出が決まっている両チームが次週から始まるプレーオフ1回戦に備えて主力を温存する中、ペイサーズはダグ・マクダーモット(Doug McDermott)がチーム最多の23得点で勝利に貢献。この結果、イースタンカンファレンスはペイサーズが第4シード、ヒートが第5シードに決まった。

 NBAは現在、オーランドの隔離環境下で行われており、高いシード順位やそれによる「ホームコート」アドバンテージは重要性が低いため、ヒートにとってはジョーンズのけがの方が懸念される。

 ジョーンズは第3クオーターに、ジョージア出身で身長211センチ、体重113キロのビッグマン、ゴガ・ビターゼ(Goga Bitadze)のスクリーンをかわそうとした際に同選手と衝突してコートに激しく倒れ込んだ。

 その様子を目撃していたヒートのエリック・スポールストラ(Erik Spoelstra)ヘッドコーチ(HC)は、「とにかく会場の空気が張り詰めた」と振り返った。

 数分間床に倒れていた後、ジョーンズは首を固定されて担架に乗せられた。ヒートはこの日の夜、MRI検査とCTスキャンで同選手が首の張りと診断されたと公表。スポールストラHCは、「彼は肩と首の辺りを強打した」「刺されるよりも衝撃があったに違いない」と話した。

 プレーオフ1回戦のカードがほぼ決定した中、この日レギュラーシーズンを締めくくった全てのチームにとっては、ジョーンズのようなアクシデントは避けたいシナリオとなった。

 一方のウエスタンカンファレンスは、今週末のプレーイン・シリーズでメンフィス・グリズリーズ(Memphis Grizzlies)とポートランド・トレイルブレイザーズ(Portland Trail Blazers)がプレーオフ出場権の最後の1枠を争うことになっており、勝った方が1回戦で第1シードのロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)と対戦することになっている。(c)AFP