【8月15日 AFP】ヘンリー王子(Prince Harry)と共に英王室を離脱したメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)は14日、故郷の米国に戻って来た喜びを表明し、米国で人種差別に反対する声を上げ、良い変化を起こす運動を計画していると語った。

 夫妻は今年1月に英王室の離脱を発表し、カナダを経由して米国に移住した。

 メーガン妃は、スタッフの圧倒的多数を女性が占める新興ニュースメディア「The 19th*」が主催するサミットのため、The 19th*のエミリー・ラムショー(Emily Ramshaw)最高経営責任者(CEO)にメディアにおけるジェンダーの役割についてインタビューし、その中でラムショー氏からの幾つかの質問にも答えた。

 今年5月に武器を持っていなかった黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警察の拘束下で死亡したことを機に米国内の制度的な人種差別が露呈し、黒人の母親を持つ同妃にとって、そうした中で米国に戻るのは「やりきれない」思いだったという。

 だが、平和的な抗議活動が全国に広がり、長年の差別に反対する黒人たちの声がメディアの報道を占めるようになったことで心情が変化し始めたという。「悲しみから鼓舞される気持ちにすっかり変わった。それは、潮目が変わってきていることが見て取れるから」

「私の立場からすると、人種差別や明らかに無自覚の偏見が根底にあるのを目にするのは今に始まったことではない」と、ロサンゼルス育ちのメーガン妃は語った。

「でも、今起きている変化を目にすると…私がその一部になり、最近できていなかった方法で私自身の声を使ってその変化に加わることを楽しみにしている」「だから、故郷に戻って良かった」と付け加えた。(c)AFP/Peter HUTCHISON