【8月15日 AFP】メキシコのサファリパークで誕生する瞬間をライブストリーミングで生配信されたアフリカゾウの赤ちゃんが、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって有名になったビデオ会議サービスにちなんで「ズーム( Zoom)」と名付けられた。

 この子ゾウが生まれたのは、首都メキシコ市の南東プエブラ(Puebla)にあるサファリパーク。密猟に脅かされるナミビアで8年前に保護されたゾウの一群に同パークで生まれた6番目の子だ。

 このアフリカン・サファリ(Africam Safari)では14日、お母さんの脚の間で遊ぶ赤ちゃんゾウの姿が見られた。ディレクターのフランク・カルロス・カマチョ(Frank Carlos Camacho)さんは「ゾウの誕生を見ることは難しい」「時間、羊水などの量、その他の要素を計測することは科学的にとても役立つ」とAFPの取材で説明した。

 このサファリパークでは、最終的にゾウたちをアフリカに返すことを目指しているという。

 カマチョさんまた、「ゾウはわれわれのものではない。世界のものだ」と語るとともに、「アフリカにいてほしいが、現在の状況では難しい」「観光業に従事していた人々がパンデミックで職を失い、代わりの仕事を探している。今後の見通しはひどいものだ」と嘆いた。(c)AFP