【8月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するルノー(Renault)のシリル・アビテブール(Cyril Abiteboul)マネジメントディレクターは14日、レーシングポイント(Racing Point)がマシンの違法性を訴えられたレースで獲得したポイントに関して、すべて剥奪すべきだと主張している。

 この日開幕した今季第6戦スペインGP(Spanish Grand Prix 2020)の記者会見でアビテブール氏は、ルノーの抗議内容を認めた国際自動車連盟(FIA)のスチュワードが科した、レーシングポイントへのコンストラクターズ選手権の15ポイント減点と罰金40万ユーロ(約5000万円)は不十分だと述べた。

 英シルバーストーン(Silverstone Race Circuit)で行われた前週の70周年記念GP(70th Anniversary Grand Prix)開催中に言い渡された裁定と処分に関して、ルノーはフェラーリ(Ferrari)とともに異議を申し立てている。

 一方、レーシングポイントも裁定に不服を唱え、チームは無実で汚名をすすぐ意向を示している。2019年シーズンを制したメルセデスAMG(Mercedes AMG)のマシンを模倣したとして論議の的になっているリアブレーキダクトについて、レーシングポイントは今後も使用することが認められている。

 こうした問題に関しては、チームへの処分がその都度であることから、ルノーは処分の明確性を要求している。アビテブール氏は、「われわれは一貫した処分を求めていた」「過去の最近の例で昨年われわれが受け入れたものでは、鈴鹿(日本GP<Japan Grand Prix 2019>)の後、われわれは技術規定ではなく競技規則に違反したとして失格になり、このレースで獲得したポイントが全て減点された」と語った。

「ルノーには何も甘くなかったのに、なぜレーシングポイントへの処分は甘いのか分からない。抗議対象となったレースでのポイントは全て剥奪されるべきだ」 (c)AFP