【8月15日 AFP】男子プロテニス協会(ATP)は14日、今季の改定カレンダーを発表し、シーズン最終戦のATPファイナルズ(ATP Finals 2020)は無観客で開催されることになった。

 男子シングルスのトップ8選手と同ダブルスのトップ8ペアが出場するファイナルズは、11月15日から22日に英ロンドンのO2アリーナ(O2 Arena)で行われる。ATPによれば、無観客での開催は現在の英国政府の方針に従って決定されたものの、ファンが会場で観戦できる可能性はまだ残されているという。

 ATPはコメント文で、「英国におけるいくつかの試験的な大会を経て、ファンがソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)を守りつつ、スタジアムに戻れるようになることを期待している」と述べた。

 ファイナルズが英ロンドンで開催されるのは今年が最後で、2021年はイタリア・トリノ(Turin)に会場を移すことになっている。

 一方、改定された今年の暫定カレンダーには、ロシア・サンクトペテルブルク(St. Petersburg)大会、同モスクワ大会、ベルギー・アントワープ(Antwerp)大会、オーストリア・ウィーン大会、ブルガリア・ソフィア大会が含まれているほか、11月2日から8日にはパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2020)も組まれている。

 しかしながら、新型コロナウイルスによる5か月間の中断を受けて、伊ミラノでのネクストジェネレーション・ATPファイナルズ(2020 Next Gen ATP Finals)に加え、アジアツアーは中止が決まった。

 今季のATPツアーは、米シンシナティ(Cincinnati)からニューヨークに会場を移して20日に開幕するウェスタン&サザンオープン(Western & Southern Open 2020)で再開された後、31日から来月13日まで全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)が開催される予定となっている。(c)AFP