【8月15日 AFP】オランダ・エールディビジ、ADOデン・ハーグ(ADO Den Haag)のユース選手で、2週間前に同国ハーグ(The Hague)近郊の北海(North Sea)で水死した中国出身の王凱冉(Kairan "Max" Wang、ワン・カイラン)選手に対し、14日に哀悼の意が寄せられた。

 王選手がハーグ南西部の町モンステル(Monster)で友人2人と遊泳中に行方不明になって水死したこの事故は、大々的に報じられたが、名前が公表されたのはクラブが告別式を執り行った13日のことだった。

 同選手と友人たちが遊泳していたのは、激流や危険な流れで悪名高いエリア。国内紙テレグラフ(De Telegraaf)の報道によれば、波にのみ込まれた同選手の遺体は、ビーチを通りかかった人によって発見されたという。

 ADOは、「王選手が15歳で急死したと知り、この上ない悲しみと深い悲嘆に暮れている」とのコメント文を発表。クラブディレクターを務めるモハメド・ハムディ(Mohammed Hamdi)氏は、「彼はとても社交的であり、フィールド内外で人生の最盛期にいる立派な若者だった」「事故はひどいもので納得できず、われわれ全員が打ちひしがれている」と述べた。

 ハーグのインターナショナルスクールで10年生の王選手は、5年半前に中国からオランダへ移住。地元のクラブで最初にプレーした後、同国のトップリーグに所属するADOに移籍した。

 ADOは、王選手が今年はじめに中国代表U-16の合宿に招集されたものの、新型コロナウイルスの大流行で参加できなかったと明かすと、「この招集が彼の才能を物語っている」と述べた。(c)AFP