【8月15日 AFP】台湾は14日、米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)のF16戦闘機を購入する契約を正式に結んだ。消息筋がAFPに明らかにした。中国政府の怒りを買うのは必至だ。

 米国防総省は、契約期間は10年間、総額は最大620億ドル(約6兆6200億円)で、まずF16戦闘機90機を売却すると発表した。国防総省は慎重な取り扱いを要する事項だとして買い手を明らかにしていないが、この問題に詳しい筋はAFPに対し、買い手には台湾も含まれていると明らかにした。

 台湾は昨年、防衛力の近代化のため、F16戦闘機の新世代型機を66機購入する承認を米政府から得た。台湾はすでに1992年に購入したF16戦闘機を保有している。

 中国政府は香港で国家安全維持法を施行し、台湾でも懸念が生じている。また米国のアレックス・アザー(Alex Azar)厚生長官が10日から3日間の日程で台湾を訪問。1979年以降に台湾を訪問した米閣僚としては最高位で、中国政府は強く反発した。(c)AFP