【8月15日 Xinhua News】中国新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ウルムチ市(Urumqi)内の病院でこのほど、新型コロナウイルス感染症患者が医療従事者の指導の下、音楽に合わせて「中国功夫(カンフー)」の一種、八段錦を練習する様子が見られた。

 12~13世紀の南宋時代に起源を持つ八段錦は、時を経て、民族の伝統に根差したスポーツ種目へと変化した。世界中で流行している「太極拳」と同様、強靱(きょうじん)な肉体づくりにつながると考えられており、今ではその練習が新型コロナ患者のリハビリにも組み込まれている。

 湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)の臨時医療施設「江夏方艙医院」では今年初め、新型コロナ患者564人に対し、中国医学の煎じ薬の服用に按摩(あんま)や鍼灸(しんきゅう)、太極拳、八段錦などを組み合わせることで「重症化ゼロ、再陽性ゼロ、感染ゼロ」を実現、患者にも高く評価された。このリハビリの成功体験が広く普及し、現在、ウルムチ市の患者のケアにも応用されている。(c)Xinhua News/AFPBB News