【8月15日 Xinhua News】中国科学技術協会がこのほど発表した「中国科学技術人材の発展に関する研究報告(2018年)」で、中国では近年、科学技術人材に占める女性の割合が急増していることが分かった。

 研究報告は2年に1度発表しており、今回のテーマは「科学技術人材の総数と構成、科学研究者の流動」だった。人材の総数は2018年末時点、学歴や性別などの構成や研究者の流動については17年末時点のデータをまとめた。

 人材の総数は海外渡航などの要因を考慮しない場合、18年末時点で1億154万5千人に上り、世界首位を維持した。人材育成のルートは、全日制の大学(短期大学を含む)を中心とする「一般高等教育」が最も多かった。

 16年からの2年間で新たに増えた科学技術人材のうち、大学院レベルの女性が半数以上を占めた。学歴が高くなるほど女性の割合が増加していた。女性の増加スピードは全体を上回っており、今後も一段と拡大することが予想される。

 科学技術人材の女性の数と割合は、高等教育の卒業生に占める女性の割合と直結しており、15年からの3年間を見ると、募集人数に占める女性の割合(高等教育独学試験を除く)は54%前後、科学技術人材全体に占める女性の割合は40%前後だった。中国には「半辺天(女性が天の半分を支える)」という言葉があるが、科学技術分野では名実ともにそれが実現しつつあるようだ。(c)Xinhua News/AFPBB News