【8月13日 AFP】ギリシャのキリアコス・ミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相は12日、トルコが地中海東部にあるギリシャ領の島の沖合に軍艦数隻を派遣してエネルギー探査を行っていることに不快感を示し、軍艦同士の「事故」が起きかねないとして、トルコ政府に「分別」を示すよう強く求めた。

 トルコは10日、海軍艦艇数隻の護衛を伴った探査船「オルチ・レイス(Oruc Reis)」を地中海東部にあるギリシャ・カステロリゾ(Kastellorizo)島沖に派遣した。これを受け、ギリシャも監視のため軍艦数隻を派遣し、緊張が高まっている。

 ギリシャの艦艇は現在、キプロス西方を航行している。

 ミツォタキス首相は「隣国で、最終的に分別が優勢となり、誠意を持った対話が再開できるようになることを注意深く期待している」と発言。「このような狭い海域にこれほど多くの軍艦が集まれば、事故が起きる危険性がある」と警告した。

 ギリシャ政府は、自国の大陸棚とみなす海域から直ちに退去するようオルチ・レイスに要求し、この問題に関して欧州連合(EU)の緊急外相会合の開催を求めている。(c)AFP/John HADOULIS