【8月13日 AFP】ニュージーランドの保健当局は12日、最大都市オークランド(Auckland)で起きた新型コロナウイルスの集団感染で、新たに13人の感染が確認されたと発表した。市中感染者数は合わせて17人となった。感染拡大を食い止めるため同市に再導入された3日間のロックダウン(都市封鎖)は、延長される見通しが強まった。

 ニュージーランドでは102日間、市中感染が確認されていなかったが、11日にオークランド在住の一家4人の感染が判明した。

 アシュリー・ブルームフィールド(Ashley Bloomfield)保健局長官によると、新たに確認された感染者13人はいずれも、この家族の接触者。その中には、生徒数3000人を超える国内最大規模の高校の生徒1人も含まれているという。

 市内では12日正午からロックダウンが再導入され、警察が徹底を支援。医療チームは市内での検査数を増加し、感染経路の特定を急いでいる。

 ブルームフィールド氏はテレビ・ニュージーランド(TVNZ)に対し、「感染の規模をできるだけ早く突き止めたい。そのため、濃厚接触者、軽度接触者、職場や家族の関係者すべてを対象に検査している」と述べた。

 ウイルスの感染経路をめぐっては、最初に感染が確認された一家の男性が輸入品を取り扱う冷蔵室で働いていることから、輸入貨物を通じて国内に持ち込まれ、この男性を通じて家族に感染した可能性が調査されていたが、ブルームフィールド氏は感染経路としては考えにくいとの見方を示した。(c)AFP