【8月13日 AFP】イスラエル軍は13日、パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)から飛ばされてきた発火装置付き風船による火災が相次いでいることへの報復措置として、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の拠点を空爆したと発表した。

 また、イスラエル国防省は同日、報復措置としてガザ地区への燃料の輸送を中止すると発表した。国防省は既に12日、ガザ地区に認めている沿岸漁業水域を15カイリから8カイリに削減し、同地区への物資輸送のために使われてきた検問所を封鎖している。

 ガザ地区の治安当局筋によれば、イスラエル軍の攻撃で複数のハマスの拠点が深刻な打撃を受けた他、民間人の住居にも被害が出ているという。ただ、負傷者の情報はない。

 ガザ地区では、発火装置を取り付けた風船やたこを飛ばしてイスラエル南部の農地などに火災を起こす抗議行動がしばしば行われている。

 世界銀行(World Bank)によると、ガザ地区には200万人が暮らすが、その大半が貧困状態にある。(c)AFP