【8月13日 People’s Daily】世界銀行は7月27日、「ビジネス環境を最適化した中国の成功経験-改革の駆動力と未来の改革のチャンス」という報告を発表した。この報告は、中国が近年、ビジネス環境の最適化で大きな成果を挙げたとの認識を示した。中国は事業設立や電力事情、建設許可など多くの分野で改革を打ち出し、他の経済体(国・地域)がビジネス環境を最適化する際の手本になったという。

 中国は世界銀行によるビジネス環境の評価に参加したのを手始めに、安定し、公平、透明なビジネス環境の構築に乗り出した。中国のビジネス環境世界ランキングは過去2年間に78位から31位に躍進した。ビジネス環境改善の度合いが最も大きかった10の経済体には2年連続で選ばれた。

 中国各地、各部門は中国共産党と国務院の決定・指示を全面的に実行し、「放管服」(行政簡素化と権限委譲、規制緩和と管理の結合、サービス最適化)改革を強力に推進してきた。市場活動に対する行政府の直接干渉を最大限減らし、市場の活力や社会の創造力を最大限高めた。

 国際環境は不断に変化しており、反グローバル化や貿易保護主義が横行している。しかし中国政府は一貫してグローバル化を提唱、対外開放のレベルを高めている。市場参入に対する規制を緩め、ネガティブリストの対象を減らしている。大規模な交易会、博覧会を開催し、公平な競争環境を構築している。外国企業の合法的な権益を守り、知的財産権も保護している。

 中国は新型コロナウイルス感染症が引き起こした難題に直面しているものの、秩序だった業務再開を進めており、経済、社会の正常な秩序を徐々に回復している。今年第2四半期の経済成長率は3.2%となり、今年後半の経済の継続的回復に向け強固な基礎をつくった。

 中国は質の高い発展を推進するために、行政簡素化と権限委譲を推進し、市場化・法治化・国際化したビジネス環境を引き続き構築する。内外の企業のために、良質な公共サービス、公平な競争環境を提供する。市場主体の活力をもっと強め、対外開放のレベルも高める。将来の中国は、もっと開かれた心で、各国の発展のために新たなチャンスをつくり、世界の発展のためにエネルギーを注入する。(c)People's Daily/AFPBB News